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特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著
白内障術後の嚢腫状黄斑浮腫について
著者: 新美勝彦1 野村隆康1 野川秀利1 馬嶋慶直1
所属機関: 1名古屋保健衛生大学眼科学教室
ページ範囲:P.297 - P.304
文献購入ページに移動水晶体摘出術後に高率に嚢腫状黄斑浮腫(Cystoid macular edema,以下CMEと略)が発生することは,barrierとなつている水晶体嚢が破壊されることに関係し,嚢内法と嚢外法で発生率に差があるとする意見もある。私どもは切開面が小さく,術中術後の眼圧の変動の比較的少なく,水晶体後嚢を残す超音波吸引法(Phaco-emulsification and aspiration method,以下PEMと略)を行つた例が,嚢内法に比してCMEの発生が少なくなるかについて検討し,CME発生の機序についていささかの考察を加えてみた。
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