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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻3号

1979年03月発行

特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

学会原著

境界型GTTと網膜静脈閉塞症との相関について

著者: 岩船裕一1 吉本弘志1

所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.325 - P.333

文献概要

緒 言
 予防医学の考えが普及するに伴い,糖尿病や高血圧症等のいわゆる成人病が,早期に発見される機会が多くなつた今日,眼科臨床的にもこれら疾患の初期例に遭遇する機会は増加してきている。これらの症例の中の一群として,境界型GTT症例が多数存在する事は周知である1〜4)。境界型GTTとは,50g糖負荷試験にて,日本糖尿病学会の勧告値により5),正常型にも糖尿病型にも属さない,ちようど中間のパターンを示す一群であり,糖尿病近縁疾患であると考えられている(表1)。
 しかし,本症の詳細すなわち,本症がはたして糖尿病に移行してゆくか否かさえ,今日なお明らかにはされていない1,6〜9)。また,人間ドツクなどで遇然発見された本症患者は,その大部分がfollow upされずに放置されているのが現状であろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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