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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻4号

1979年04月発行

文献概要

特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (3) 学会原著

サリドマイド胎芽病の眼症状について

著者: 有本秀樹1

所属機関: 1帝京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.501 - P.507

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緒 言
 サリドマイドthalidomide (α-phthal-imido-glutarimide)剤は催眠鎮静剤として,また胃腸薬として,わが国では1958年1月20日から1962年9月13日までの4年8カ月間発売されていた。これを妊娠初期に服用した母親から生れた特有の四肢奇形および聴力障害があるものをサリドマイド胎芽病thalidomide embryopathyまたはWied-mann症候群と呼んでいる。サリドマイド胎芽病の眼症状についてのわが国での報告は植村らの4例と小暮らの1例のみであり,系統的な研究は行われていない。
 今回,厚生省サリドマイド胎芽病認判定委員会で認定された303名のサリドマイド胎芽病のうち89名を眼科的に検査し,興味ある知見を得たので報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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