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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻4号

1979年04月発行

文献概要

臨床報告

Vergence-prismsによる先天眼振の治療経験

著者: 新居純子1 内海隆2 綴木満子1

所属機関: 1内海眼科医院 2大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.543 - P.545

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緒 言
 先天眼振に対する治療法としては,そのfaccturnに対し,手術(Andcrson法など)およびversion prisms装用が主に行なわれ,眼振そのものを減弱させる手段はあまりとられていない。眼振そのものを減弱させる方法としては,CüppersのFadenoperationが最近行なわれ始め,わが国でも報告1)されている。また,三井の唱える水平筋の切断ぬいつけ術(筋を付着部で切断し,すぐ元の付着部へぬいつける)も報告2)されている。一方,Dell'Ossoの唱えるvergence prismsによる治療法3〜5)は,非観血的であり,簡便に外来通院で行なうことのできる方法であるが,わが国では未だ追試されておらず,報告もない。そこで今回われわれは,典型的な先天眼振の一成人男子例に対し,vergence prismsによる治療を試みたところ,視力が格段に上昇するという望外の成果を得たのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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