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斜視の原因と治療
II.外斜視の原因と治療
著者: 三井幸彦1
所属機関: 1徳島大学
ページ範囲:P.554 - P.555
文献購入ページに移動Fusionの優位性が低下すると1眼を遮閉しなくとも遠見時や,注視の意志が低下している時には,MastereyeがRefiexを発信し,Slave eyeが外転する。同時にSlave eyeの視力に抑制がかかる。これが間歇性外斜視Phoria-tropiaである。このRefiexは光刺激がなければ伝達されないから,光刺激を絶てば正位に戻る。やがてReflexが常在性のImpulseになつた時,外斜視Exotropiaになる。常在性のImpulseは光刺激がなくとも伝達される。したがつてExophoria(phoria-tropiaを含む)は暗室では正位になるが,Tropiaになると光刺激を絶つただけでは正位にならない。
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