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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻5号

1979年05月発行

文献概要

特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 教育講演

眼科における救急医療の実際

著者: 深道義尚1

所属機関: 1昭和大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.601 - P.605

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緒 言
 いずれの診療科にあつても,救急医療には1次医療と2次医療,時としては3次医療なるものが考えられている。救急医療の本質からすれば,このように医療体系が数次にまたがることは好ましいことではない。しかし実際には,医療機関の設備の面や,時間的な制約もあり1次救急の確保も困難な地域もあるようである。
 ところで救急医療とは実際に何を指すのかと考えてみると,意外にわからないことが多い。断片的にこの問題に触れた文献もないことはないが,眼科における救急医療全般にわたる文献はほとんどない現状である。救急医療と一言で述べられる医療の内容は,患者側と医師側の両者の成育度によつて,時代と共に変化して行くものと考えられる。したがつて本論文では,筆者なりに考えた救急医療の内容を述べると共に,三つの病院における1年間の救急医療の実際を紹介し,今後における対策を考えてみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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