文献詳細
文献概要
特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
白内障記録における一考察—赤外線カラーフイルムを使用して
著者: 呉圭福1
所属機関: 1日本医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.657 - P.660
文献購入ページに移動白内障において,その混濁度を記録写真により比較検討することは,客観的に白内障の進行度を判定,ひいては治療薬の効果判定をする上で大いに参考となる。今までにもカタリン点眼液の効果判定基準として,Hockwinら1)や岡本2)は,眼底カメラによる徹照写真を,林ら3)は細隙灯顕微鏡写真装置を使つた徹照写真,スリット写真,ステレオ写真を用いている。このように従来より,撮影装置,撮影方法により良い写真を撮るための検討が重ねられてきた。
今回はこれらに加え,フイルム面からの検討の試みとして,通常のカラーフイルムの他に,赤外線カラーフイルムを用いて白内障を撮影し,主にそれの持つ偽色(false-color)作用による効果を比較検討してみた。
掲載誌情報