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臨床報告
先天性眼窩眼瞼嚢腫の2例
著者: 松嶋三夫1 難波彰一1 大沢英一1 三木徳彦1
所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.707 - P.711
文献購入ページに移動小柳1),Von Szily2)らにより,眼窩眼瞼嚢腫は胎生4ないし5週頃の眼胚裂の閉鎖不全および神経外胚葉自身の発生異常であると病理組織学的に裏付けられている。また1858年Arlt3)の報告以来,眼窩発育不全を伴う無眼球症または小眼球症として既に数多くなされているが,最近著者らは2例の眼窩眼瞼嚢腫を経験したので臨床学的,組織学的鑑別に加えて,眼科領域で盛んに応用されているCT scanによる診断等についてここに報告する。
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