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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻6号

1979年06月発行

文献概要

特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

糖尿病瞳孔の薬物反応—特に点眼後における瞳孔の対応反応と網膜症の関係

著者: 林正雄1 青木繁1 石川哲1

所属機関: 1北里大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.815 - P.817

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緒 言
 糖尿病患者の瞳孔異常については,現在まで幾つかの報告がなされている。近年における代表的なものを表1に示すが,いずれも網膜症との因果関係について詳しく研究された報告は無い。著者らの一人林は,2年前に双眼電子瞳孔計を利用して,糖尿病患者における瞳孔のメタコリン感受性が正常者コントロールにくらべて,有意に高いことを報告し,さらにそのメタコリン反応は網膜症の重症度にある程度,相関することを示した。
 今回は,あらたに交感神経系剤について同様の検討を行なうとともに,副交感・交感神経系各種薬剤点眼時における対光反応因子と網膜症との因果関係について検討し,若干の知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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