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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻6号

1979年06月発行

文献概要

斜視の原因と治療

Ⅳ.逆位相眼球反射運動(石川)

著者: 三井幸彦1

所属機関: 1徳島大学

ページ範囲:P.866 - P.867

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 今回は外斜視の原因追及の最大のヒントになつた逆位相眼球反射運動Reverse Phase Reflex (RPR)について解説する。この反射運動は石川哲教授がLatent nys-tagmusの患者において発見し,1978年国際眼科学会のSymposiumで発表したもので,眼球運動の研究史上画期的な発見であつた。石川教授はLatent nystagmusの患者の1眼に強制運動Forced ductionを加えると,他眼がこれと逆位相の反射運動をすることを発見したのである。その状況を図1(A,B,C)に示す。この逆位相反射運動はその後研究してみると眼球運動と斜視発生とに関して色々なことを教えてくれた。それでこの反射運動の要点を個条書きしてみる。
 1.このReflexはLatent nystagmusに限らず,片眼の視力が悪くなつたことなどによつてFusionを失つた状態が何年も続けば,たいていの人にmanifestになつている。例えば白内障で片眼の視力が特に悪い人などにはほとんどすべてみられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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