icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻6号

1979年06月発行

文献概要

臨床報告

視神経乳頭drusenによる乳頭浮腫の1例

著者: 友田隆子1 大熊紘1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.879 - P.884

文献購入ページに移動
緒 言
 一般に視神経乳頭drusenは,検眼鏡で,乳頭部に黄白色に輝く塊状物として見られるが,乳頭深層に発生すると,検眼鏡でそのものは見えず,乳頭浮腫を示すことがあるとされている1〜3)。われわれは4年間片眼に乳頭浮腫が持続し,その間眼底所見,視力,視野所見が,初診時と同じ状態が続いている症例を経験し,種々の検査ことに螢光眼底検査と超音波検査によつて,視神経乳頭深部に形成されたdrusenによる乳頭浮腫と診断した。
 視神経乳頭drusenは,わが国では報告の少ない疾患であるが,今後視神経疾患の一つとして,ことに乳頭浮腫の原因として,考慮されねばならないと思われるので,この症例を紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?