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臨床報告
眼圧の日々変動
著者: 初田高明1 塚本慶子1 加藤恵美子1
所属機関: 1京都第一赤十字病院
ページ範囲:P.885 - P.889
文献購入ページに移動生物現象は,いろいろな周期で変動する振動現象と考えられている1)。circadian rhythmすなわち24時間前後の周期を示す生物現象は枚挙にいとまないが,眼圧の日内変動(diurnal variation)もcircadian rhythmを示すことが明らかにされている2)。眼圧には,このような日内変動がみられる一方,日内変動の検査開始時点と24ないし48時間後の眼圧が必ずしも一致しない事実が示すように,日々変動(day-to-day variation)があることも周知のことであり,特に緑内障眼における日々変動には,等閑視できないものがある2,3)。しかしながら,日内変動に関する研究4〜8)が数多くあるのに対して,日々変動に関する知見は極めて少ない2,3,7)。
この研究は,高眼圧症と原発開放隅角緑内障(以下,緑内障と略す)の症例について,眼圧の日々変動を検討する目的でおこなつた。
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