文献詳細
連載 眼科図譜・260
文献概要
〔解説〕
恙虫病は発疹チフス群に属するリケッチア症の一つで,本邦では新潟,山形,秋田の3県がその発生地としてよく知られている。恙虫病による眼病変はScheie (1945年)により初めて報告され,結膜炎,虹彩炎等の前眼部病変と乳頭浮腫,網膜浮腫,軟性白斑等の眼底変化が起こるとされている。本邦においては,眼科領域からの報告は非常に少なく,しかも前眼部病変のみであり眼底変化の報告はないようである。今回著者は本症と思われる眼底所見を有する症例を経験したので報告する。
症例:51歳,農婦。
恙虫病は発疹チフス群に属するリケッチア症の一つで,本邦では新潟,山形,秋田の3県がその発生地としてよく知られている。恙虫病による眼病変はScheie (1945年)により初めて報告され,結膜炎,虹彩炎等の前眼部病変と乳頭浮腫,網膜浮腫,軟性白斑等の眼底変化が起こるとされている。本邦においては,眼科領域からの報告は非常に少なく,しかも前眼部病変のみであり眼底変化の報告はないようである。今回著者は本症と思われる眼底所見を有する症例を経験したので報告する。
症例:51歳,農婦。
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