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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻7号

1979年07月発行

文献概要

特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その6) 学会原著

老人性白内障における前房水の組成について

著者: 藤原隆明1 三国郁夫1 尾羽沢大1

所属機関: 1東海大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1027 - P.1035

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緒 言
 種々の眼内疾患のときに,房水の組成に変化のおこることが知られている1)。白内障についても,主として,実験的白内障の場合において若干の報告3〜5)をみることができる。しかし人眼白内障に関する報告6〜8)は,極めて少ない。その理由の一つとして,試料採取のやや困難なことと微量であることが挙げられよう。白内障成因の生化学的追究にあたつては,水晶体そのものにたいすると同様に,その環境因子としての房水にも,大いに目が向けられねばならない。一方,近年臨床化学分析装置の進歩により微量の試料による多項目にわたる同時分析を迅速に行うことが可能となつた。
 われわれは,今回,この種の装置を用いて,主として老人性白内障手術時に採取した房水を用いて,その生化学的プロファイルを検討し,このうち特に個体差の著しかつた房水Glucoseについて,さらに追究を行ない,若干の知見を得たのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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