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連載 眼科臨床レントゲン診断学・19
各論(16):神経眼科(その7)神経眼科とCT (5)脳腫瘍のCT (その2)
著者: 丸尾敏夫1 桐渕利次1
所属機関: 1帝京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1040 - P.1041
文献購入ページに移動下垂体腫瘍pituitary tumorは腫瘍がトルコ鞍内に限局している場合には描出不可能のこともある。それはトルコ鞍内のX線吸収値がその周囲の骨組織の影響で,正確な値を示しにくいためである。しかし,トルコ鞍上部へ伸展した腫瘍では,境界の明瞭な高吸収域として描出が可能となる。しかし,旁鞍部の他の腫瘍との鑑別は,CTのみでは不可能のことも少なくなく,臨床症状や経過などを参考とせねばならない。図1は,視力障害を主訴とした12歳,男子の嫌色素性下垂体腺腫の症例である。鞍上部に高吸収域がみられ,増強法でも増強がみられた。
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