文献詳細
文献概要
斜視の原因と治療
V.逆位相眼球反射運動(石川)と外斜視
著者: 三井幸彦1
所属機関: 1徳島大学
ページ範囲:P.1042 - P.1043
文献購入ページに移動1.光刺激:この反射はDominant eyeに光刺激を加えておかないと惹起されない。図1はそのことを端的に示すEOGである。Dominant eyeを開放してForcedductionを加えるとSlave eyeが逆位相運動をするが(図1,明),Dominant eyeを閉瞼してForced ductionを加えても(同図,暗),Slave eyeは動かない。「暗」になるとDominant eyeの強制運動がスムーズになり,その振幅も,同じ力で強制運動させているにもかかおらず,大きくなる。その理山は第3項をみよ。なお本反射には学習現象があり,高度に学習された(manifest化された)場合には石川教授によれば光刺激がなくても反射がおこるようになるという(潜伏眼振の例)。
掲載誌情報