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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻7号

1979年07月発行

文献概要

斜視の原因と治療

V.逆位相眼球反射運動(石川)と外斜視

著者: 三井幸彦1

所属機関: 1徳島大学

ページ範囲:P.1042 - P.1043

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 前回は石川教授によつて発見された眼球の逆位相反射について述べたが,本反射の特徴について,その続きを記載する。
 1.光刺激:この反射はDominant eyeに光刺激を加えておかないと惹起されない。図1はそのことを端的に示すEOGである。Dominant eyeを開放してForcedductionを加えるとSlave eyeが逆位相運動をするが(図1,明),Dominant eyeを閉瞼してForced ductionを加えても(同図,暗),Slave eyeは動かない。「暗」になるとDominant eyeの強制運動がスムーズになり,その振幅も,同じ力で強制運動させているにもかかおらず,大きくなる。その理山は第3項をみよ。なお本反射には学習現象があり,高度に学習された(manifest化された)場合には石川教授によれば光刺激がなくても反射がおこるようになるという(潜伏眼振の例)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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