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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻7号

1979年07月発行

文献概要

臨床報告

眼球内容除去後に発生した悪性黒色腫の1症例

著者: 内田邦子1 雨宮次生1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1059 - P.1062

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緒 言
 眼球内容除去をうけた眼に,後年,悪性黒色腫が発生したという報告は数例ある1〜7)。これらの症例においては,悪性黒色腫が,残存ブドウ膜より発生するのか,あるいは,眼球内容除去の原疾患の病因が,実は悪性黒色腫であり,残存腫瘍より再発したものか,などの議論がなされてきた。またこのことから,眼球内容除去術の適応となる全眼球炎や,絶対緑内障の原因として,悪性黒色腫の存在に,注意が喚起されてきた本編では,40年前に眼球内容除去術をうけ,義限台を装用していた眼に,悪性黒色腫を発生した興味ある症例を経験したので記載し,このような症例についての問題点を考按してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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