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臨床報告
アルゴンレーザーによる網膜静脈分枝閉塞症の治療
著者: 原田敬志1 村上正建1 小宮山和枝1 原田景子1 小嶋一晃1
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1161 - P.1169
文献購入ページに移動網膜静脈分枝閉塞症の治療法のなかで光凝固療法は確固たる位置を占めつつある。まずKrillら1)や清水・戸張2),福地ら3)によりキセノン光を利用した光凝固療法の成績が報告され続いてルビーレーザー(Kecikら4))やアルゴンレーザーを用いた光凝固法(Campbell&Wise5),Freyler&Nichorlis6),Gitterら7),KpaCHOBら8),Paulmann5),Frangoisら10))の報告も海外でおこなわれるようになつた。しかし,国内文献では,野寄11)や清水・野寄12),丹羽ら13)によりアルゴンレーザーによる網膜静脈分枝閉塞症の治療については扱われているにすぎない。
わたしたちは前報でキセノン光を利用した網膜静脈閉塞症の治療成績を発表した(原田ら14))が,本稿では網膜静脈分枝閉塞症12例に対するアルゴンレーザー光凝固法の結果を報告し従来の記載を念頭において二,三の考察をおこなう。
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