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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻8号

1979年08月発行

文献概要

臨床報告

角膜に発生したsquamous cell carcinoma

著者: 西麗子1 砂川光子1 塚原勇1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1175 - P.1177

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緒 言
 角膜は疾患の確認が比較的容易な部位であるが,日常診療において角膜腫瘍を経験することは稀である。事実,文献的にも本症の前癌部疾患といわれるBowen病は,球結膜角膜を含めて,国内外に70数例の報告がなされているが,悪性化は数%といわれ,角膜のsquamous cell carcinomaは例しか報告されていない1,2)。今回われわれは47歳男子の片眼角膜に乳白色の腫瘤を経験し,切除後の病理組織学的検索でsquamous cell carci-nomaと診断した。本症は非常に典型的な臨床組織像を呈したので,その所見を供覧するとともに,本疾患の成因,治療法につき若干の考察を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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