文献詳細
臨床報告
角膜単純擦過法による上皮性角膜ヘルペス治療の試み
著者: 加藤富士子1 大野重昭1 松田英彦1
所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1241 - P.1244
文献概要
1962年Kaufman1)により新しい抗ウイルス剤としてIDUが開発された。それ以来上皮性角膜ヘルペスといえばIDU点眼を,と反射的とさえもいえるほどにIDU点眼が一般化されてきている。しかし治療の成績をふり返つてみると病変の遷延化および再発する例があるのが現状である。
今回われわれは上皮性角膜ヘルペスに対し角膜単純擦過法による治療を試み,従来のIDU治療との比較をおこなつたのでその成績を報告する。
掲載誌情報