icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科33巻9号

1979年09月発行

眼科手術学会

Ocutome/Fragmatome systemによる硝子体・水晶体手術—その1 Ocutomeについて

著者: 清水昊幸1

所属機関: 1自治医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1277 - P.1283

文献概要

緒 言
 硝子体吸引切除術は,硝子体出血などによる硝子体混濁の除去にはもちろん,各種前眼部手術たとえば硝子体の混じた外傷性白内障の除去などに極めて有用な手術法である。したがつて今日では硝子体吸引切除機は各種内眼手術にとつてなくてはならない機械器具となつている。硝子体切除機にもMachemerのVISCを始め種々のものがあるが,これらはカッターの駆動方式により二大別することができる。一つはハンドピース内にモーターあるいは電磁駆動装置を持つ「ハンドピース内電気駆動方式」のもので,VISC (Machemer)1),Rotoextractor (Douvas)2),Vitreous stripper(Klöti)3), Vitreous nibbler (Tolentino-Sche-pens)4)などがこれに属す。他は「圧搾空気駆動方式」によもので,ハンドピース外に空気ポンプを有し,細いチューブで圧搾空気をハンドピース内のふいごの中に導きカッターを駆動するものである。例としては,ここにこれから述べようとするO'MalleyのOcutome5)があり,またPey-manのVitrophage6)がある。空気駆動方式のものは,一般にハンドピースの構造が簡単なので,煮沸消毒ができたり故障が少なかつたりいくつかの有利な特徴がある7)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら