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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻1号

1980年01月発行

文献概要

臨床報告

奇異な所見を呈した胞状網膜剥離の1例

著者: 牧野道子1 宇津木沢ひかり1 松野三枝子1 岩田純介1 長南常男1

所属機関: 1中央鉄道病院眼科

ページ範囲:P.22 - P.28

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 47歳の女性に見られた胞状網膜剥離を報告した。まず左眼に発症し,4年4ヵ月を経て右眼に発症した。両眼共に早期の光凝固療法で視機能の低下は最小にとどまつた。右眼では後極部に巨大な馬蹄型病巣が出現し,螢光像では網脈絡膜関門の著しい破綻を示している。従来の知見からは網膜色素上皮細胞の変性が進行して巨大化したと推測されるが,我々は眼底像から色素上皮細胞間の離開を仮定した。いずれにしても特異な形態でかくも広範囲に網膜色素上皮層が障害されうることは特筆される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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