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感染症
著者: 小林俊策1
所属機関: 1山口大学
ページ範囲:P.63 - P.67
文献購入ページに移動1.実験的角膜ヘルペスにおける三叉神経軸索流のブロック
三叉神経軸索流のブロックによつて,単純ヘルペスウイルス(HSV)が角膜から三叉神経節へ輸送されるのを阻止する目的で本実験をおこなつた。
ウサギの片側の角膜にHSVを接種した場合,in totoに摘出した両側の三叉神経節からHSVが分離できることがある。それは結膜嚢から鼻腔さらに口腔に排出されたHSVが上経顎神および下顎神経の末端を経て他側の三叉神経節にも運ばれるためと考えられる。
したがつてブロックの効果をみるには,上眼窩裂で眼神経と上顎神経に薬剤を作用させ,下顎神経細胞を含まないよう注意して眼・上顎神経細胞を摘出し,HSVのリカバリーをみることが大切である。
三叉神経軸索流のブロックによつて,単純ヘルペスウイルス(HSV)が角膜から三叉神経節へ輸送されるのを阻止する目的で本実験をおこなつた。
ウサギの片側の角膜にHSVを接種した場合,in totoに摘出した両側の三叉神経節からHSVが分離できることがある。それは結膜嚢から鼻腔さらに口腔に排出されたHSVが上経顎神および下顎神経の末端を経て他側の三叉神経節にも運ばれるためと考えられる。
したがつてブロックの効果をみるには,上眼窩裂で眼神経と上顎神経に薬剤を作用させ,下顎神経細胞を含まないよう注意して眼・上顎神経細胞を摘出し,HSVのリカバリーをみることが大切である。
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