文献詳細
学会原著
過去11年間我々の行った学童視覚巡回精密診断について
著者: 江口甲一郎1 多田桂一1 若林憲章1 堀野由美子1 保科千恵美1 古川孝子1 北野周作2
所属機関: 1江口眼科病院 2日本大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1415 - P.1423
文献概要
その間の対象学童は47,822名,抽出検診児童は4,544名であり,次のごとき結果を得た。
(1)調節麻痺剤点眼による精密検査により遠視,遠視性乱視が多い地域的特徴があることを推定した。
(2)治療を必要とする種々の眼疾患を発見し,函館盲学校の協力を得て適切な治療と処置を行うことができた。
(3)検診結果を当該児竜および父兄,担任教諭等に懇切に解説し,視覚に関する自覚を促し,地域の視覚に関する理解度を高める事に成功した。
掲載誌情報