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臨床報告
透明透光体ならびに白内障患者における干渉縞視力測定
著者: 真壁祿郎1
所属機関: 1フランクフルト大学眼科
ページ範囲:P.1507 - P.1509
文献購入ページに移動1)透光体に混濁を認めない種々眼底疾患患者65例126眼において矯正Snellen視力と干渉視力は多くは大体一致したが42眼(33.3%)では両測定値の相違が50%以上に達した。その様な症例は健常眼より疾患者に多く特に低視力(視力0.2以下)の者に多発した。疾患別では特に黄斑部変性患者に干渉視力がSnellen視力に優る傾向があった。
2)干渉縞は垂直,水平に比べ斜方向が認知し難い事が多かった。その指向性と乱視との関係は証明しえなかった。
3)老人性白内障71眼の術前干渉視力は,術後矯正Snellen視力に大体一致することが多かったが,26眼(36.6%)ではその相違が50%以上に及んだ。この不一致の頻度は上記透明透光体患者におけると同様なほぼ三分の一で,両者測定の方法的誤差に基づくものと考えられた。
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