icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻11号

1980年11月発行

文献概要

臨床報告

透明透光体ならびに白内障患者における干渉縞視力測定

著者: 真壁祿郎1

所属機関: 1フランクフルト大学眼科

ページ範囲:P.1507 - P.1509

文献購入ページに移動
 Rodenstock社製のRetinometerを用いてレーザー干渉視力を行いSnellen視力と比較した。弱視は除外した。
 1)透光体に混濁を認めない種々眼底疾患患者65例126眼において矯正Snellen視力と干渉視力は多くは大体一致したが42眼(33.3%)では両測定値の相違が50%以上に達した。その様な症例は健常眼より疾患者に多く特に低視力(視力0.2以下)の者に多発した。疾患別では特に黄斑部変性患者に干渉視力がSnellen視力に優る傾向があった。
 2)干渉縞は垂直,水平に比べ斜方向が認知し難い事が多かった。その指向性と乱視との関係は証明しえなかった。
 3)老人性白内障71眼の術前干渉視力は,術後矯正Snellen視力に大体一致することが多かったが,26眼(36.6%)ではその相違が50%以上に及んだ。この不一致の頻度は上記透明透光体患者におけると同様なほぼ三分の一で,両者測定の方法的誤差に基づくものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら