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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻11号

1980年11月発行

眼科手術学会

水晶体嚢内摘出に続くBinkhorst 4−loop lens挿入,連続383例の成績—第3報 合併症 その1 眼内レンズ脱臼と硝子体脱出眼への眼内レンズ挿入に関する成績

著者: 原孜1 原たか子1

所属機関: 1原眼科病院

ページ範囲:P.1531 - P.1535

文献概要

 水晶体嚢内摘出に続くBinkhorst 4—loop lens挿入,連続383眼の合併症のうち,眼内レンズ(以下IOLと略)脱臼と硝子体脱出眼(以下硝脱と略)へのIOL挿入の二つに関する成績を報告した。結論は次の通りである。
 IOL脱臼28例(7.3%)あった。
 (1)個所:垂直無縫合挿入の場合,上脚は下脚の3倍脱れやすかった。硝子体内脱臼は3例あったがIOL摘出または再挿入は円滑に行えた。
 (2)治療点眼整復12例,手術整復16例。
 (3)予後全例の最終平均視力0.91であった。
硝脱例
 全47例の最終平均視力は0.97で硝脱がIOL挿入の禁忌とならないことが示された。ただし,IOL挿入時の硝脱例は視力および続発合併症の点で,水晶体娩出時硝脱例にやや劣ることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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