文献詳細
眼科手術学会
文献概要
人工水晶体移植後2年8ヵ月後に水疱性角膜症を発症した1眼に対し,3年6カ月目に角膜全層移植を行ない良好な結果を得た。
手術時の被移植片について組織学的検索を加えた。
走査型電子顕微鏡による観察では角膜浮腫が著明であった部位では,角膜内皮細胞は完全に消失し,線維構造物が露出してみられ,浮腫が軽度なところでも角膜内皮細胞は伸展し,細胞間隙を有しながら存在しているのが認められた。
光学顕微鏡下では扁平化した.内皮細胞の部分的残存,デスメ膜皺襞形成,retrocorneal membrane形成などがみられ,内皮細胞が完全に消失した部も観察された。角膜実質中層部の実質細胞は減少し,角膜上皮細胞層にところどころ上皮浮腫が認められた。
手術時の被移植片について組織学的検索を加えた。
走査型電子顕微鏡による観察では角膜浮腫が著明であった部位では,角膜内皮細胞は完全に消失し,線維構造物が露出してみられ,浮腫が軽度なところでも角膜内皮細胞は伸展し,細胞間隙を有しながら存在しているのが認められた。
光学顕微鏡下では扁平化した.内皮細胞の部分的残存,デスメ膜皺襞形成,retrocorneal membrane形成などがみられ,内皮細胞が完全に消失した部も観察された。角膜実質中層部の実質細胞は減少し,角膜上皮細胞層にところどころ上皮浮腫が認められた。
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