icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻12号

1980年12月発行

文献概要

眼科手術学会

シリコンループ留置による涙道形成術

著者: 山本節1 文順永1 立神英宣1

所属機関: 1兵庫県立こども病院眼科

ページ範囲:P.1641 - P.1644

文献購入ページに移動
 小児の鼻涙管閉塞で何回もブジーを通しても治らない症例があるが,これらの患者に以前は適切と思える治療法がなかった。
 最近,逆行シリコン留置術など報告されているが,今回私たちはこのような症例にGuiborのCanaliculus Intubation Setを用い,涙嚢部切開を行わずにシリコンチューブ留置し,涙道形成を行った。本法は涙道本来の経路を通り小児の顔面に傷を作らない上に,手術操作になれれば,手術時間も短くて終るなどの利点がある。また涙道に留置したシリコンチューブは今のところ長期間おいても何ら障害がみられず,刺激症状も出ないのですぐれたものと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?