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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻2号

1980年02月発行

文献概要

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

眼球打撲症における眼底後極部病変の検討—外傷性扇形脈絡膜萎縮について

著者: 難波彰一1 北庄司清子1 平井健一1 大沢英一1 松山道郎1

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.113 - P.122

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 (1)眼底後極部付近にみられた外傷性扇形脈絡膜萎縮の29症例について螢光眼底検査を中心に臨床的検討を加え,その発現部位に特徴ある知見を得た。
 (2)これら外傷性扇形脈絡膜萎縮病巣は乳頭黄斑部付近に起つた外傷の直達外力による病巣(concussion necrosisあるいはchoroidal rupture)を頂点として発現していた。
 (3)発現部位は眼底の垂直方向周辺部に向つて伸展しており,水平方向(3時,9時方向)に発現していた症例は皆無であり,この領域を支配する長後毛様動脈循環は打撲により障害され難いものと推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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