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特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
糖尿病性虹彩ルベオーシスの治療
著者: 蓮沼敏行1 橋本和彦1 井田理恵1 沼賀哲郎1 堀内知光1
所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.131 - P.143
文献購入ページに移動細隙灯顕微鏡と螢光虹彩撮影を用いて虹彩ルベオーシスを観察し,3段階に分類した。すなわち,瞳孔縁と隅角に軽度の新生血管が発生している段階を第Ⅰ度とし,虹彩面上と隅角に新生血管が多数発生している段階を第Ⅱ度とし,周辺部虹彩癒着がほぼ完成して高眼圧を呈する段階を第Ⅲ度とした。
この推論に基づいて,11眼に汎網膜光凝固を行い,17眼に網膜中間周辺部の冷凍凝固を施行した。冷凍凝固群の内,高眼圧を呈した8眼には毛様体冷凍凝固も併用した。
その結果,正常眼圧群18眼中7眼にルベオーシスの半減を認め,有効であつた。高眼圧群10眼では9眼に眼圧の下降,ルベオーシスの退縮,疼痛の消失があり,有効であつた。
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