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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻2号

1980年02月発行

臨床報告

逆位相眼球運動の発生機構—外眼筋伸張反射説に対する反論と網膜誤差(遠心性コピー)説について

著者: 山崎篤巳1

所属機関: 1小沢眼科病院

ページ範囲:P.253 - P.257

文献概要

 外斜視4例,内斜視4例の固視眼の内外直筋を眼球から切断遊離後,固視眼に強制運動を加えると逆位相眼球運動は惹起されたが,眼筋のみを伸張しても逆位相眼球運動は惹起されなかつた。この実験から,逆位相眼球運動の発生機構は外眼筋伸張受容器反射によるのではなく,視覚および眼球運動系による網膜誤差を解消すべき方向に起こる,open-loop下の条件で惹起されたHeringの法則による共同眼球運動であると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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