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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻2号

1980年02月発行

文献概要

文庫の窓から

医学正伝(1)

著者: 中泉行信1 中泉行史1 斎藤仁男1

所属機関: 1研医会

ページ範囲:P.260 - P.261

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 いわゆる中国・金・元医学がわが国に入つてきたのは,およそ室町時代の末期(16世紀の初め頃)で,その端緒を開いた人は田代三喜(名・導道,諱,三喜,字・祖範,号・意足軒,江春庵,日玄,善道,支山人,範翁等,武州越生の人,1465〜1537)である。
 三喜は長享元年(1487)23歳の時に国使に従つて渡明し,延べ12年間明に留まり,僧月湖(僧医,明監寺と称し,潤徳斎と号す,享徳2年,明に渡り法を求め,銭塘に住し医を行なう。「全九集」「済陰方」を著わす)に師事して李東垣,朱丹溪の医説を学んで帰国した。また,三喜は虞搏の医説をも承けた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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