臨床眼科34巻3号

1980年03月発行

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集　（その2） 学会原著

格子状変性の遺伝機構に関する研究（予報）

著者： 村上文代¹

所属機関： ¹鹿児島大学医学部眼科学教室

ページ範囲：P.321 - P.323

　格子状変性の遺伝に関する系統的な研究を行なつているが，今回は予報的な結果として，格子状変性には家族集積性の現象が著しいことを報告した。その遺伝機構として，現在までにえられた資料からは，浸透率の不完全な常染色体性優性遺伝もしくは多因子遺伝の二つの可能性が残る。そのうちのどちらかであるかは，さらに資料を集めて結論をえたい。