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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻3号

1980年03月発行

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

学会原著

先天性鎌状剥離の臨床—九大眼科における最近10年間の症例の検討

著者: 西村みえ子1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.325 - P.333

文献概要

 (1)最近10年間に九大眼科を受診した成熟児のretinal fold 23例の臨床所見を検討した。
 (2) retinal foldを無血管帯の有無により,成熟児の未熟児網膜症と,posterior PHPVとに分類した。前者は眼底周辺部に無血管帯をともない,foldは耳側,下耳側に多く,両眼性で,家族性発生が少なくない。これに対して後者は無血管帯をともなわず,foldの位置は不定で,片眼性が多く,家族性発生はみられない。
 (3)両者は発生学的には近縁関係にあると推定されるが,臨床所見の相違から,区別しうると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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