文献詳細
特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学会原著
文献概要
(1)最近10年間に九大眼科を受診した成熟児のretinal fold 23例の臨床所見を検討した。
(2) retinal foldを無血管帯の有無により,成熟児の未熟児網膜症と,posterior PHPVとに分類した。前者は眼底周辺部に無血管帯をともない,foldは耳側,下耳側に多く,両眼性で,家族性発生が少なくない。これに対して後者は無血管帯をともなわず,foldの位置は不定で,片眼性が多く,家族性発生はみられない。
(3)両者は発生学的には近縁関係にあると推定されるが,臨床所見の相違から,区別しうると考えられる。
(2) retinal foldを無血管帯の有無により,成熟児の未熟児網膜症と,posterior PHPVとに分類した。前者は眼底周辺部に無血管帯をともない,foldは耳側,下耳側に多く,両眼性で,家族性発生が少なくない。これに対して後者は無血管帯をともなわず,foldの位置は不定で,片眼性が多く,家族性発生はみられない。
(3)両者は発生学的には近縁関係にあると推定されるが,臨床所見の相違から,区別しうると考えられる。
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