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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻3号

1980年03月発行

文献概要

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著

眼科高圧酸素療法の研究(第1報)—切迫性網膜循環不全に対する応用

著者: 鈴木仁1 入江純二1 堀内二彦1 福田順一1 松崎浩1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.335 - P.343

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 激症型大動脈炎症候群,眼窩腫瘍,頸動脈−海綿静脈洞瘻などで網膜動脈圧の低下,網膜静脈の怒張,うつ滞,網膜の浮腫,混濁などをおこし,放置すると重篤な網膜機能障害が予想される状態を"切追性網膜循環不全"とし,この時期の高圧酸素療法が臨床的意義の高いことを報告した。
 "切迫性網膜循環不全"に対しては,高圧酸素療法に抗凝固剤,線溶酵素剤などを併用する療法は,手術などによつて血流の改善が期待されるまでの黄斑部機能維持に対する緊急補助的手段として有意義である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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