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特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その2) 学会原著
急性網膜色素上皮炎
著者: 吉岡久春1 杉田隆1
所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.367 - P.376
文献購入ページに移動 過去に久留米大学眼科を受診した患者のうち,Krill and Deutmanが記重成した急性網膜色素上皮炎の臨床所見および螢光眼底所見の特微を有する14例について検討し,以下の成積ならびに結論を得た。
(1)14例のうち男性10例,女性4例で男性に多い。
(2)年齢は23歳から63歳,平均42歳である。
(3)2例を除き片眼性で左右差がない。
(4)自覚症は軽度の視矇または中心(傍中心)暗点でそれぞれ半数にみられる。
(5)初診時視力は87%が0.7以上で視力障害の程度ば軽い。
(6)10眼中8眼は1〜3ヵ月後に自然治癒し,自覚症状が消失した。
(7)1例に本病から円盤状黄斑部網膜剥離を起した。
(8)全身的に糖尿病を有するものが3例あつた。
以上より本病は上記の臨床的特徴を示す一つのclinical entityであり,わが国でも決してまれな疾患ではなく,本病には円盤状黄斑部網膜剥離を伴わぬ軽症例とこれを伴う重症例とがあり,とくに後者は特発性中心性脈絡網膜症と区別すべきであることが結論される。
(1)14例のうち男性10例,女性4例で男性に多い。
(2)年齢は23歳から63歳,平均42歳である。
(3)2例を除き片眼性で左右差がない。
(4)自覚症は軽度の視矇または中心(傍中心)暗点でそれぞれ半数にみられる。
(5)初診時視力は87%が0.7以上で視力障害の程度ば軽い。
(6)10眼中8眼は1〜3ヵ月後に自然治癒し,自覚症状が消失した。
(7)1例に本病から円盤状黄斑部網膜剥離を起した。
(8)全身的に糖尿病を有するものが3例あつた。
以上より本病は上記の臨床的特徴を示す一つのclinical entityであり,わが国でも決してまれな疾患ではなく,本病には円盤状黄斑部網膜剥離を伴わぬ軽症例とこれを伴う重症例とがあり,とくに後者は特発性中心性脈絡網膜症と区別すべきであることが結論される。
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