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臨床報告
視覚障害者のリハビリテーション—その2 ベーチェット病
著者: 小林直樹1 環龍太郎1 天神光充2 堀内二彦2 松崎浩2 市川文昭3 中村哲夫3 伊豆利昭3
所属機関: 1神奈川県総合リハビリテーションセンター神奈川リハ病院眼科 2東京慈恵会医科大学眼科 3七沢ライトホーム
ページ範囲:P.422 - P.426
文献購入ページに移動(1)本症による重症視覚障害者は,障害が多様性であり,訓練中にも眼科をはじめ,内科,皮膚科などの医療需要が多い。そのためには更生施設においては,医療管理体制の強化が必要である。
(2)本症治療,入院中の極度の安静,副腎皮質ホルモンの使用などが,基礎体力の低下や耐久力を招くと考えられる。
(3)リハ開始の遅れる理由は,発作の頻度,続発性緑内障による眼圧のコントロールの問題,片眼の残存視力が多少ともある場合などが考えられる。
(4)訓練効果は視力喪失後,3年以内のものに好成績を得た。すなわち,比較的早期に障害の受容と更生意欲を持たせることが大切である。
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