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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻3号

1980年03月発行

文献概要

薬の臨床

Glycerol (CG-A30)の眼圧下降効果について

著者: 西田祥蔵1

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.431 - P.435

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 (1) Glycerol (CG-A30)500mlを正常者33例50眼,緑内障患者11側13眼に点滴静注し,全例に眼圧下降作用を認めた。正常者の平均眼圧下降率は53.5%,続発性緑内障を除く緑内障患者では60.2%で,15〜20%mannitol,およびフルクトンM3とほぼ同程度の眼圧下降率を得た。
 (2)正常者では点滴速度が90〜120分間では,眼圧下降率,および最低眼圧に達する時間に差が認められなかつた。
 (3) Rebound現象は正常者には見られず,単性緑内障,急性緑内障各1眼,計2眼に認められた。
 (4)糖尿病患者3例に本製剤投与後,明かな血糖増加を認めた以外,問題となる副作用は認めなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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