文献詳細
特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
学会原著
文献概要
臨床用実用器として両眼開放視野計AS-IIを試作した。本装置は巨大プリズムを使用することによって,測定視野範囲を拡大し,検者,被検者ともにより測定が容易かつ安定した。
本装置を使用し,動的視野計測を行い,対照として同条件で測定したゴールドマン視野計による成績と比較検討した結果,測定値が安定し,イソプターがわずかに拡大の傾向を示した。この原因について両眼視力累加と類似の中枢における感覚閾の上昇,調節動揺,縮瞳傾向が片眼固視条件より少ないことによることが考えられた。
中心絶対暗点症例の計測時に,斜位による偏位が,実験的方法では認められるが,軽度の場合は問題となる差は認めない。従来の測定法による成績とは明瞭な差が認められた。
小児の場合も本装置により成人と同様に安定した成績が得られた。
以上の結果から本装置は臨床用実用器として,動的,静的中心視野計として価値あることが認められた。
本装置を使用し,動的視野計測を行い,対照として同条件で測定したゴールドマン視野計による成績と比較検討した結果,測定値が安定し,イソプターがわずかに拡大の傾向を示した。この原因について両眼視力累加と類似の中枢における感覚閾の上昇,調節動揺,縮瞳傾向が片眼固視条件より少ないことによることが考えられた。
中心絶対暗点症例の計測時に,斜位による偏位が,実験的方法では認められるが,軽度の場合は問題となる差は認めない。従来の測定法による成績とは明瞭な差が認められた。
小児の場合も本装置により成人と同様に安定した成績が得られた。
以上の結果から本装置は臨床用実用器として,動的,静的中心視野計として価値あることが認められた。
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