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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻4号

1980年04月発行

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その3)

学会原著

緑内障眼における角膜の形態計測的研究—(1)内皮細胞および角膜厚について

著者: 浜田嶺次郎1 村松隆次1 松尾治亘1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.519 - P.523

文献概要

 1)広隅角緑内障13例の角膜中央部の厚さと,Specular microscopeによる角膜内皮の定量的観察を行ない細胞面積,細胞数,細胞の変形度を検討した。
 角膜の厚さは0.455±0.05mm (P<0.05),細胞面積464.8±74.9μm2(P<0.01),細胞数2151.2±346.7/mm2(P<0.01)と正常に比較して有意の差を認めた。また変形度は円を1とした時の値で0.8±0.03と正常と有意の差はなかった。
 2)両眼性の早期緑内障においては,進行した眼に角膜の厚さの減少と細胞の大型化を認めた。低眼圧緑内障では,眼圧が正常範囲であるにかかわらず,すでに厚さの減少と細胞の大型化を認めた。
 3)広隅角緑内障において,角膜内皮は眼圧に反応し,機能的および形態的に変化することが推察された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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