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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻4号

1980年04月発行

臨床報告

葡萄膜炎に併発した網膜裂孔についての臨床的研究

著者: 砂川光子1 西麗子1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.587 - P.592

文献概要

 京大眼科葡萄膜疾患外来で治療中の患者208例322眼のうち,9例9眼に網膜裂孔を認めた。これは治療眼の2.8%にあたる。このうち黄斑円孔は3例3眼(治療眼の0,9%),周辺部裂孔は6例6眼(治療眼の1.9%)であつた。黄斑円孔の3眼は葡萄膜炎の反復経過中に嚢腫様浮腫,lamel-lar hole, full thickness holeと典型的な経過をとり,葡萄膜炎の合併症とみなしうる。一方周辺部裂孔は特発性のものとの判別が困難であつた。裂孔発現眼9眼のうち4眼はベーチェット病患者であり,罹患期間も考慮せねばならないが,ベーチェット病患者に裂孔が発現しやすいものと推察された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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