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特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その4) 学会原著
Implantによる緑内障濾過手術に関する研究—(その2)臨床応用
著者: 田中泰雄1
所属機関: 1秋田大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.641 - P.648
文献購入ページに移動 先きにImplantによる濾過手術を改良し,家兎緑内障に対する実験を行ない良好な成績を得,報告したが,今回は何らかの愁訴を有するcontrol不良の絶体緑内障21眼に対する臨床応用について検討した。術前眼圧は最高74mmHg,最低38mmHg,平均54mmHgであった。術後観察期間は23ヵ月から2ヵ月,平均11ヵ月で,全例に多かれ少なかれ眼圧の下降と共に愁訴の軽減消失をみた。術後24mmHg以下にまで眼圧の下降した症例数は,点眼等の併用例も加えると14例であった。眼球癆となった例3例,24mmHg以下に眼圧の下降が得られない例は4例であった。
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