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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻5号

1980年05月発行

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その4)

学会原著

Blowout fractureの臨床経過と治療

著者: 高橋春男1 杉田達1 鈴木庸一1 矢田清身1 稲富誠1

所属機関: 1昭和大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.745 - P.749

文献概要

 1978年6月より1979年6月まで,昭和大学眼科で手術を行なった,眼球運動障害を有した,Blowout fracture 60症例につき,その臨床経過を検討した。臨床症状の特徴ある所見としては,受傷後,日を送るに従って眼球陥凹が著明になることと,受傷後4週間以上を経験した症例16例にも,明らかな眼球運動障害を認めた点である。また手術後の症状の変化としては,眼球運動障害は88%に消褪または軽快をみているのに対し,眼球陥凹の改善度は低かった(48%)。
 手術によって眼球運動障害の増強した症例のみられないことを合せて,著者らは,眼球運動障害を有するBlowout fractureは,早期に手術療法を行なうべきであると考えている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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