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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻5号

1980年05月発行

臨床報告

中心性漿液性網脈絡膜症患者の視覚の時間周波数特性

著者: 萱沢文男1 山本敏雄1 山出新一2 深見嘉一郎1 糸井素一1

所属機関: 1京都府立医科大学眼科学教室 2滋賀医科大学眼科学講座

ページ範囲:P.751 - P.755

文献概要

 中心性漿液性網脈絡膜症患者22例23限を対象として,視覚の時間周波数特性を測定し,次の結果をえた。
 (1)矯正視力が,1.0以上の良好な症例においても,高周波側閾値の上昇を認めた。この閾値上昇の程度は,自覚的およびAmsler grid chartによる中心暗点の程度と相関をもつことが示唆された。閾値上昇の機序については,主としてStiles-Crawford効果によるものであろうと推測した。
 (2)矯正視力不良例では,高周波側閾値上昇に加え,中間周波数域におけるpeakの消失がみられた。これは,網膜実質内病変による側抑制の障害によるものであろうと推測した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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