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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻5号

1980年05月発行

文献概要

臨床報告

虚血性視神経症—26例の解析

著者: 下奥仁1 宮崎茂雄1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.757 - P.763

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 (1) IONと考えられた26例33眼について考察を行なった。
 (2) IONは,篩状板近傍に病変があるante-rior type (AION)と,より後方の視交叉に至るまでの部位で発症したposterior type (PION)とに区別することができ,特に後者の診断では,視神経の炎症・腫瘍などによる圧迫性病変・中毒・脱髄・遺伝性疾患等を除外する必要がある。
 (3) IONの合併疾患としては,高血圧症,動脈硬化症が多く認められ,血中脂質成分の増加をみることが多かった。側頭動脈炎を疑われた症例はなかった。
 (4)予後は必ずしも悪くなく,発症早期よりステロイド剤を中心とした治療を行うことで,視力・視野の何らかの改善を期待することができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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