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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻6号

1980年06月発行

総説

糖尿病性網膜症の病因とその管理

著者: J. Campbell1 野寄喜美春2

所属機関: 1コロンビア大学医学部眼科 2埼玉医科大学眼科

ページ範囲:P.793 - P.799

文献概要

 糖尿病網膜症は人類および現代の医学にとって引き続き悲惨な病気の一つであり,糖尿病の頻度の増加とともに,いっそう大切な疾患となってきた。さらに問題は複雑でよい医学的管理によって糖尿病患者の寿命が伸びて,合併症がふえているからである。したがってますます多くの糖尿病と糖尿病網膜症が増加し,非常に大きな公衆衛生上の問題になりつつある。
 すでに光凝固は視力の維持に非常に有効であることは多くの研究が示している。これらの治療はとくに片眼が糖尿病網膜症で失なわれ,再発性の硝子体出血が起こり,増殖性の変化があり視力の低下が進行しているときには,必須である。しかも注意深く行なわれれば光凝固による危険は比較的少ない。しかし糖尿病はまだ引き続いて医学と眼科医にとって非常に大きな問題をかかえている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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