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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻6号

1980年06月発行

文献概要

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

瞳孔緊張症における対光反応の分析

著者: 中島正之1 内海隆1 大西洋一郎1 難波健1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.809 - P.814

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 Open-loop赤外線電子瞳孔計を用いて,瞳孔緊張症3例の対光反応の結果を分析し,さらに低濃度ピロカルピンの点眼による瞳孔の大きさ(面積)の変動を求めたところ,次のような結論を得た。
 (1)瞳孔緊張症の対光反応は副交感神経刺激型(cholinergic)のパターンを呈した。これは自己の常在性のアセチルコリンおよび対光反応により放出されたアセチルコリンに対して過敏性を示しているものと考えた。
 (2)0.0313(2−5)%ピロカルピン2回点眼によって,2.5%メコリール点眼と同様に瞳孔緊張症の診断に応用できることを証明した。
 (3)瞳孔緊張症の場合もopen-loop光刺激下に対光反応を瞳孔面積でもってとらえることが必要であると強調した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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