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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科34巻6号

1980年06月発行

文献概要

特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著

乳児内斜視の病態に関する神経放射線学的研究—第1報CTによる乳児内斜視の脳内変化について

著者: 羅錦営12

所属機関: 1静岡県立こども病院眼科 2帝京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.829 - P.838

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 乳児内斜視50例についてCT検査を行い,つぎの知見を得た。
 (1) CTで明らかに脳内異常所見を認めたものは32例(64%)であった。
 (2) CT所見としては正中過剰腔の出現(透明中隔腔,Verga腔,中間帆腔等),部分的脳梁欠損,大脳半球間裂の拡大,脳室の拡大,脳底槽の開大および軽度ないし中等度の脳萎縮が認められた。
 (3)斜視角とCT所見の相関関係は認められなかった。
 (4)乳児内斜視の発生および両眼視機能には,中枢神経系の異常が関与すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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