文献詳細
特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その5)
学会原著
文献概要
Duane症候群を16年間に266例観察し,そのうち126例に外直筋および内直筋のEMG検査を,80例に手術を行った。
外眼筋のEMGでは,外直筋はすべて異常神経支配が認められ,無放電の症例はなかった。眼球運動異常の発生機構として,外直筋の異常神経支配と内直筋の伸展障害とが考えられた。
臨床病型とEMG所見とは必ずしも一致しなかった。
合併症として味涙反射27例とサリドマイド胎芽病23例が注目され,本態として,胎生3週頃における発生異常で,中枢性および末梢性の両方の要因が考えられた。
手術は第1限位における眼位の矯正を目的とし,内斜視では上下直筋移動より内直筋後転が,外斜視では外直筋後転が有効であることを述べた。
外眼筋のEMGでは,外直筋はすべて異常神経支配が認められ,無放電の症例はなかった。眼球運動異常の発生機構として,外直筋の異常神経支配と内直筋の伸展障害とが考えられた。
臨床病型とEMG所見とは必ずしも一致しなかった。
合併症として味涙反射27例とサリドマイド胎芽病23例が注目され,本態として,胎生3週頃における発生異常で,中枢性および末梢性の両方の要因が考えられた。
手術は第1限位における眼位の矯正を目的とし,内斜視では上下直筋移動より内直筋後転が,外斜視では外直筋後転が有効であることを述べた。
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