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特集 第33回日本臨床眼科学会講演集 (その5) 学会原著
抑制に関する研究
著者: 牧幸1
所属機関: 1東邦大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.855 - P.862
文献購入ページに移動 同時視の不良な斜視患者30名にGoldmannPerimeterおよびPhase Difference Haploscopcを使用してSuppression scotoma とJump sup-presionの定量的測定を試みたところ,Scotomaよりも,Jumpの証明される症例の方が多く,Goldmann PerimeterとPhase Difference Haplo-scopeの成績は,必ずしも一致しないが,いずれでも測定可能な面積をもつJump域が証明された。間歇性外斜視に比較して内斜視にJumpsuppressionが多くSuppression scotomaも内斜視に多かった。またGoldmann PerimeterにてJump suppression, Suppression scotomaを認める症例の静的視野を測定したところ,Jump域にて閾値の沈下を,Scotomaにて視標の完全な消失をみた。
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